自民党総裁選の9候補は15日、フジテレビ番組に出演した。台湾有事を懸念する声が相次いだ。小林鷹之前経済安全保障相は「平時から民間企業とのシミュレーションは絶対重要だ」と答えた。
小泉進次郎元環境相は「日本は有事のときのシミュレーションは弱かった」と指摘した。石破茂元幹事長は「そういうことが起こってから右往左往するようではどうにもならない。法的根拠をきちんとしておく」と話した。
台湾を国として主権を認めるかについて茂木敏充幹事長は「オペレーションの主体になるのはおそらく台湾だ」と説明した。
河野太郎デジタル相は「危機的な状況の場合にはそこを誰がコントロールしているかでわれわれは判断する。（台湾の離島の）金門、馬祖は平時は台湾が管理している。そこの同意があればそういう判断をしてこれは法的にも問題ない」と主張した。
邦人を救出する場合に関して、林芳正官房長官は「躊躇してもし邦人が救えなかったら、首相の政治責任だと思う。法律を少し超えるところがあってもやりたい。そのあと責任を取って辞任する」と述べた。
上川陽子外相は「台湾を国家承認をしている状況ではない。非常に難しい判断が求められる。邦人の生命を守り適切な対応をすることは国家としての責務だ。全力で取り組んでいく」と語った。
加藤勝信元官房長官は「（邦人救出は）国交を承認している国に限る必要はない。シームレスにいろいろな状況に応じてしっかりやっていく」と発言した。
台湾が中国に海上封鎖された場合を巡り、高市早苗経済安保相はどのような認定がされるかと問われ「存立危機事態になるかもしれない」と分析した。
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