自民党総裁選の候補者は22日のNHK番組で、国会議員の世襲の是非を巡り議論した。高市早苗経済安全保障相は有権者の判断に委ねられるとしつつ、世襲の候補者は親とは別の選挙区から出馬すべきだとの考えを示した。石破茂元幹事長は候補者の審査の厳格化が必要だと強調した。

曽祖父から続く4世議員の小泉進次郎元環境相は「世襲批判があっても、国のために必要だと思ってもらえるよう政治に向き合いたい」と述べた。河野太郎デジタル相は「引退する議員の親族が半ば自動的に後継になるのは改めなければいけない」と指摘した。

小林鷹之前経済安保相は「世襲でない私が総裁選に勝つことが、党を根本から改革する象徴になる」と訴えた。上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、茂木敏充幹事長は意欲のある人に門戸を広げる環境整備が重要だとした。

引退議員の政治団体や政治資金について、親族による継承はやめるべきだとの意見も相次いだ。

林芳正官房長官は災害対応のため欠席し、陣営の田村憲久元厚生労働相が代理で出演した。〔共同〕

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