【ニューヨーク時事】岸田文雄首相は23日(日本時間24日)、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始に向け、友好国とのハイレベル会合を米ニューヨークで初開催した。終了後の共同報道発表は、FMCTについて「核軍縮と不拡散の取り組みに大きく貢献する」と意義を強調。会合の参加国で「交渉の即時開始へ緊密に協力する」と打ち出した。

FMCTは、核兵器用の高濃縮ウランやプルトニウムなどの生産を禁止するもの。会合には、核保有国の米英仏を含む12カ国の外相らが参加した。

会合で、首相は「今こそ、交渉開始のための強い政治的な意志が必要とされている」と指摘。その上で「交渉の早期開始に向けたモメンタム(機運)を生み出すことが核拡散防止条約(NPT)体制の維持・強化につながる」と訴えた。

核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始に向けた友好国ハイレベル会合に出席した岸田文雄首相(左端)。右から3人目は米国のブリンケン国務長官=23日、米ニューヨーク(AFP時事)

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