立候補を表明する乙武洋匡氏=8日、東京都江東区で

自民党の小渕優子選対委員長は12日、衆院東京15区補選(16日告示、28日投開票)に無所属で立候補を表明している新人の作家乙武洋匡氏(48)について、推薦を見送るとのコメントを発表した。自民党は2日、独自候補の擁立を断念し、乙武氏を推薦する方針を明らかにしていた。 コメントでは、乙武氏本人から推薦がないことに加え、選挙区である江東区の支部から推薦を出さないよう要望が上がっていることを考慮したと説明。「今後の対応については、現地で党勢拡大を目指す江東総支部の意向を第一に、引き続き東京都連と連携を図っていきたい」としている。 乙武氏を巡っては、2023年4月の江東区長選で自民党推薦候補の対抗馬だった前区長木村弥生被告=公選法違反罪(買収など)で公判中)を支援していた経緯から、江東総支部では「木村氏側の人間には乗れない」との異論が上がっていた。2016年の参院選で自民党が擁立を検討しながら、週刊誌に女性問題を報じられたことで断念に追い込まれた過去を問題視する声も強かった。 乙武氏は、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党が設立した「ファーストの会」の副代表。ファーストの会は12日、乙武氏の推薦を決めたと発表した。(宮尾幹成) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。