兵庫県の斎藤元彦知事は26日、県議会での不信任決議を受け、30日に自動失職し、50日以内に行われる出直し知事選に出馬する意向を固めた。26日午後3時から県庁内で記者会見し、こうした判断を表明する。

地方自治法によると、不信任を受けた首長は10日以内に議会を解散しなければ失職する。判断期限は29日に迫っていた。

斎藤氏がパワハラ疑惑などを文書で告発された問題を巡り、県議会は6月、地方自治法に基づいて強い権限が付与された調査特別委員会(百条委員会)を設置。職員(7月に死亡)が作成した知事に関する告発文書の事実確認などを行った。斎藤氏は証人尋問でパワハラなどを認めず、全議員による辞職要求に対しても続投する意向を重ねて示してきた。

最大会派の自民党や「維新の会」など5会派と無所属4人は今月19日、斎藤氏に対する不信任案を県議会に共同提出。決議は「県政に長期にわたる深刻な停滞と混乱をもたらした政治的責任は免れない」と指摘し、同日の本会議で全会一致で可決された。

斎藤元彦氏

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