立憲民主党の野田佳彦代表は30日、自民党の石破茂総裁が衆院選を10月27日投開票にする方針を表明したことを批判した。都内で記者団に「補正予算をつくり、政治とカネの問題の議論をしてから信を問うのがあるべき姿だ」と述べた。衆院解散前に予算委員会で十分議論すべきだと訴えた。
自民党幹部は解散前に予算委を開催しないと説明する。野田氏は「論戦から逃げると思わなかった。いきなり張り手で来た」と問題視した。同氏は9月27日に「石破氏は逃げないタイプだ。がっぷり四つに組んで論戦したい」と語っていた。
野田氏は「臨時国会で信頼を取り戻すために議論すべきなのに、臭いものに蓋をした」とも強調した。自民党の政治資金問題を受けた論戦が念頭にある。
日本維新の会の藤田文武幹事長も30日の記者会見で「各大臣が出て十分な時間を取って予算委をやるのが総裁候補のときの思いだったのではないか」と指摘した。「その時間なしに解散・総選挙に突っ込むのは問題だ」と非難した。
共産党の田村智子委員長は30日、都内で記者団に「石破氏自身がきちんとした議論が必要だと述べていたはずだ。手のひら返しだ」と断じた。
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