自民党の麻生太郎最高顧問は30日、党本部で開いた臨時総務会の最後に予定した石破茂総裁と新役員との記念撮影に参加しなかった。総務会が終わって石破氏に一声かけて頭を下げた後、周囲の引き留める声を振り切ってそのまま退室した。
麻生氏は総裁選の決選投票で高市早苗経済安全保障相に投票するよう麻生派内に呼びかけていた。麻生氏は新執行部の発足にあたり、党最高顧問のポストを引き受けたが石破氏と距離をとる姿勢を示している。
石破氏と麻生氏との関係を巡っては、麻生政権で石破氏が現職閣僚でありながら首相の麻生氏に退陣を迫った経緯がある。
自民党は今回、中曽根康弘元首相が1994年に退任して以来、およそ30年ぶりに最高顧問のポストを設けた。党四役ら執行部とは異なり、名誉職の意味合いが強い。
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