1日の首相指名選挙で、石破茂首相は衆参両院の自民、公明両党の議席数を上回る票を得た。無所属の一部が支持に回った。直近3回の首相指名選挙で立憲民主党代表に投票した共産党は今回、野田佳彦代表には乗らず、田村智子委員長に投票した。

首相指名選挙の記名投票(1日、衆院本会議)

首相は衆院で291票、参院で143票を集めた。無所属のうち、派閥裏金事件で自民の離党勧告処分を受けた衆院の塩谷立氏、参院の世耕弘成氏らが石破氏に投じた。

野田氏は衆院で100票、参院で45票を得た。共産は2020年9月と21年10月、同11月の首相指名選挙で立民の枝野幸男代表を支持したが、今回は見送った。安全保障関連法や野党連携を巡る野田氏の姿勢を批判していた。

日本維新の会は馬場伸幸代表、国民民主党は玉木雄一郎代表にそれぞれ投票した。れいわ新選組は山本太郎代表に票を入れた。衆院会派「有志の会」4人と無所属議員1人は、同会派の吉良州司氏に投票した。

参院では、会派「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎氏が自民の高市早苗氏に、同会派の浜田聡氏が自民の茂木敏充氏にそれぞれ票を入れた。参政党の神谷宗幣代表は自身に投じた。無所属の寺田静氏は国民の伊藤孝恵氏に入れた。〔共同〕

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