この中で岩屋外務大臣は、石破総理大臣が「アジア版NATO」の構築を訴えていることについて「インド太平洋地域は、ヨーロッパと少し様相が違い、各国の政治体制や安全保障政策もさまざまだということも考慮しなければならない」と指摘しました。

そのうえで「今、直ちに相互に防衛義務を負うような機構をアジアに設立することは、なかなか難しく、将来のビジョンの1つとして、中長期的に検討していくべきだ。当面、今のさまざまな多国間の安全保障協力を丁寧に積みあげていきたい」と述べました。

また、同じく石破総理大臣が意欲を示す、日米地位協定の改定については「日米同盟の抑止力、対処力を強化し、互いの信頼関係を高め、同盟の強じん性と持続性を高めていく観点から取り組むべき課題はある。石破総理大臣の考えを踏まえて対応を検討していく」と述べました。

一方、韓国や中国との関係をめぐっては「『嫌韓嫌中』などと言っていたのでは、日本外交は成り立たない。日韓関係は、さらに充実強化したい。また、できるだけ早く中国の王毅外相とも会って、率直な対話を積み重ねていきたい」と述べました。

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