イスラエルが侵攻したレバノンにいる日本人の退避に向け、航空自衛隊のC2輸送機2機が3日午前、空自の美保基地(鳥取県)を離陸した。実際の退避に備え、それぞれギリシャとヨルダンに向かい待機する。
レバノンには約50人の日本人が滞在している。防衛省統合幕僚監部によると、2機は途中2カ国で給油し、ギリシャとヨルダンに向かう。自衛隊幹部によると、早ければ4日に両国に着くという。
林芳正官房長官は3日午前の記者会見で「現時点で在留邦人の生命身体に被害があったとの情報には接していないが、引き続き緊張感を持ち万全を期す」と述べた。
日本政府は昨年4月、アフリカ北東部スーダンで戦闘が激化した際、自衛隊機で日本人らを同国からジブチまで移動させた。また、10月と11月には、イスラム組織ハマスとの軍事衝突で情勢が緊迫していたイスラエルから日本まで、日本人らを移動させた。
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