作家の乙武洋匡氏(48)は8日、東京都内で記者会見し、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に無所属で立候補すると表明した。共産党の小池晃書記局長は会見で、立候補予定だった新人を取り下げ、立憲民主党が公認する元東京都江東区議の新人酒井菜摘氏(37)を支援すると発表した。自民党は独自候補を断念し、日本維新の会は新人を擁立。東京15区の構図が固まった。
乙武氏は、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党が設立した「ファーストの会」に推薦依頼を出す意向を表明。他党からの支援に関しては「私の政策を見て、ぜひ推薦という思いがあれば誠心誠意お話しさせていただく」と述べた。自民、公明両党は乙武氏の支援の在り方を検討し、国民民主党も模索している。
乙武氏は「政治が助けるべき人を助けておらず、むしろ苦しめている。サポートを受ける重要性を誰より実感した私だからこそ、政治によって人々をサポートしたい」と述べた。
乙武氏は先天性四肢欠損症で、著書「五体不満足」で知られる。
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