石破茂首相(自民党総裁)は28日、党本部で記者会見し、与党が過半数割れの大敗した衆院選結果について「極めて厳しい審判だ」としたものの、続投を表明した。政権維持に向け、議席を伸長した政党の主張を「取り入れるべきは取り入れる」と述べ、連携を模索していく考えを示した。ただ自民の地方組織から首相の退陣を求める声も上がった。
首相は会見で「国政の停滞は許されない」と強調。2024年度補正予算案や25年度予算案の編成に当たる考えを示し、政権継続への意欲を示した。物価高や日本を取り巻く安全保障環境に触れ「現下の厳しい課題に取り組み国民生活や日本を守ることで、職責を果たす」と述べた。衆院選で落選した閣僚や引責辞任した小泉進次郎選対委員長の後任人事は速やかに行うとした。
公明党以外との連立枠組み拡大について「今時点で想定していない」と述べた。野党との連携を巡っては、政策や法案ごとに連携する「部分連合」があるとみられる。
立憲民主党の野田佳彦代表も特別国会での首相指名選挙をにらみ、野党連携を進める方針だ。
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