◆政治とカネ問題「規正法改正案を一緒に」
会談後、野田氏は記者団に「野党としての抜本的な政治改革、特に政治資金規正法案を一緒に作っていこうと話をした」と述べた。今後、政策活動費の廃止や調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の全面公開などを含む「包括的な改革案」を野党でまとめ、与党に実現を求めていく。会談に臨む国民民主党の玉木代表(左)と立憲民主党の野田代表=5日、佐藤哲紀撮影
玉木氏が消極的な姿勢を示していた企業団体献金の禁止についても、野田氏は会談で改革案に盛り込みたい考えを伝えた。これに関連し、玉木氏は会談に先立つ同日の記者会見で「全党一致するなら、反対する理由はない」と述べた。 会談では、所得税負担が生じる「103万円の壁」の見直しについて、野田氏が「敬意を表する」と伝えた。玉木氏は近く協議に入る自民党と平行して、立民とも協議を進める考えを示した。◆「与党過半数割れ、国会改革のチャンス」
委員長人事を含む国会の改革でも協力することで一致。会談で野田氏は「与党の過半数割れは、国会改革を大きく前進させるチャンスだ」と強調した。 両氏は安全保障や憲法、原発などの基本政策に関する協議を始める方針を確認した。両党は支援を受ける連合から、隔たりがある基本政策の協議を進めるよう求められていた。 野田氏は11日召集の特別国会で行われる首相指名選挙で、自らへの投票を要請した。(中沢穣)
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