小池百合子・東京都知事は30日午後、衆院東京15区(江東区)の補欠選挙で全面支援した乙武洋匡氏が5番目の得票数で落選した結果について、「本当に残念。街の反応はよかったが、票につながっていなかった。票のつなげ方に反省点がある」と語った。
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都庁で報道陣の取材に応じた。28日の投開票以降、公の場に現れたのは初めて。乙武氏の落選が決まった28日夜も選挙事務所に姿を見せていなかった。
取材に応じた小池氏は「大音声や妨害で、乙武さんだからこそ言える政策をお伝えできなかった」とも語った。選挙期間中、演説の隣で他の候補が大音量で話す行為が相次ぎ、複数の陣営から「選挙妨害だ」という批判が出ていた。
小池氏は乙武氏の擁立を主導し、12日間の選挙期間中も江東区に9日間入り、支援を呼びかけた。しかし、立憲民主党の候補が当選し、1万9655票の得票にとどまった乙武氏は、他の無所属候補や日本維新の会の候補、国政選挙初挑戦だった政治団体・日本保守党の候補に次ぐ5番目だった。
乙武氏は、国民民主党と、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の推薦を受けて選挙を戦った。当初は自民党も推薦する方針を示していたが、「推薦はおそらく逆風になる」という乙武氏の発言などを受け、見送った経緯がある。(中村英一郎)
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