国会議事堂

 政府は2024年度補正予算案や政治資金規正法の再改正を審議する臨時国会を28日召集とする方針を固め、与党に伝えた。複数の政権幹部が14日、明らかにした。石破茂首相が予算委員会に出席し、10月に就任して以降、初の本格的な国会論戦に臨む。立憲民主党などの野党は自民党派閥裏金事件を受けた「政治とカネ」問題についても重点的に取り上げる。  衆院選を受けた第215特別国会は14日に閉幕した。召集日の11日に第103代首相として石破氏を選出し、14日は参院本会議場に天皇陛下を迎えて開会式を行った。  臨時国会は、衆参両院本会議で首相の所信表明演説と各党の代表質問を実施する。野党は14日の国対委員長会談で与党に対し、補正予算案の国会提出に先立ち、首相と全閣僚が出席する予算委の開催を要求した。裏金議員が出席する政治倫理審査会開催、調査研究広報滞在費の使途公開を巡る議論開始も求めた。  政府は物価高対策や成長戦略を盛り込んだ経済対策を22日にも閣議決定する。石破政権は、財源を裏付ける補正予算の年内成立を目指す。

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