10月の衆院選での与党大敗をきっかけに、与野党の枠を超えた政策協議が始まりました。国内外の識者に政治への注文などを聞いた連載「次の国づくり」。インタビューまとめ読みの2回目です。成長戦略、日米同盟、世代間格差、政治指導力をテーマに話を聞きました。
【「次の国づくり」まとめ読み】
- ①インタビュー「次の国づくり」 成長につなげる国家戦略
- ③インタビュー「次の国づくり」 閉塞感を破る策はあるか
(1)デフレ発想捨て賢い支出を 補助金で競争ゆるめるな
経済同友会の新浪剛史代表幹事は「あえてやってもいいと思う財政政策は減税だ」と強調する。「思い切った省エネ減税で技術進歩を促すなど、産業にプラスとなるやり方ならいずれ税収として返ってくる」と指摘する。日本の成長戦略に必要となる発想をたずねた。…記事を読む
(2)新冷戦期、日本政治の安定に重み 新大統領と意思疎通を
米ジョンズ・ホプキンス大ライシャワー東アジア研究センター長のケント・カルダー氏は国際社会が新冷戦の様相を呈するなかで「パートナーとしての日本の政治が安定するのは米国にとっても望ましい」と主張する。日米同盟の重要性のほか、トランプ次期米大統領との関係についても提言する。…記事を読む
(3)若者向けの政策を競え 現役世代の負担減、成長の糧に
LINEヤフーの川辺健太郎会長は「高齢者にも負担増への理解を求め、世代間の負担と給付のバランスを見直す必要がある」と訴える。世代間格差を是正し、現役世代が生き生きと働けるような環境づくりが、日本経済の付加価値向上に欠かせないとみる。未来志向の国に変えていくためのアイデアを聞いた。…記事を読む
(4)トップダウンより合意形成 日本、30年ぶり政治改革を
ジャパン・フォーサイト創設者のトバイアス・ハリス氏は「若年層は自分たちの利益が十分に代表されていないと感じている」ため、いまは「合意形成を図れるリーダーの重要性ではないか」との見方を示す。日本の政治史を概観し、少数与党時代の政治指導力のあり方について語った。…記事を読む
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。