与野党内では18日、兵庫県知事選を巡り、交流サイト(SNS)を駆使した前職斎藤元彦氏が、各党が支援した候補を破った結果に「既存政党への忌避感があった」(立憲民主党幹部)と懸念が広がった。来夏の参院選をにらみ、SNS対策を見直すべきだとの意見も出た。
知事選で斎藤氏は活動の様子をSNSに積極的に投稿し、選挙戦終盤にはX(旧ツイッター)のフォロワー数は20万超に上った。自主投票とした自民の一部や公明党、立民の県組織などが応援した元尼崎市長稲村和美氏に13万票以上の差をつけて当選した。
自民幹部は「驚いた。今後、無党派層が多い都市部の選挙は気をつけないといけない」と警戒した。公明の支持母体・創価学会関係者は「既存政党が軒並み相乗りしても勝てないケースはこれから増えていくだろう」と指摘。立民執行部の一人も「ネットで『バズる』影響は大きい。現代的な課題だ」と語った。
自民中堅は知事選の結果を踏まえ「広報体制を一から見直さなければいけない」と強調した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。