南米ペルーの首都リマで16日に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)。最後を飾る首脳らの恒例の集合写真に石破茂首相の姿がなかったことが波紋を呼んでいる。事故渋滞に巻き込まれ、会場での撮影に間に合わなかったという。
石破氏は9月に死去したペルーのフジモリ元大統領の墓参りをした後、交通事故による渋滞にあった。撮影には、米国のバイデン大統領や中国の習近平(シーチンピン)国家主席ら20人が参加したが、石破氏は会場に戻らず次の日程に向かったという。
岩屋毅外相は19日の記者会見で「残念だったが、会議自体の成果や各国首脳との関係構築に影響を与えたとは考えていない」と説明。「不可抗力でやむを得なかった」「日系のフジモリ氏の墓参は非常に意義がある」とも強調した。(里見稔)
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