会談を終え、握手を交わすブラジルのルラ大統領(左)と石破首相(19日、リオデジャネイロ)=代表撮影・共同

【リオデジャネイロ=三木理恵子】石破茂首相は19日午後(日本時間20日午前)、訪問先のブラジルでルラ大統領と会談した。外交関係樹立130周年の節目にあたる2025年にルラ氏が来日する日程で合意した。日本政府は同年3月の国賓招待を検討する。

ルラ氏は19日に閉幕した20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の議長を務めた。会談は同会議後にリオデジャネイロで開催した。

首相は25年のルラ氏の来日の意向を歓迎すると伝えた。両首脳は貿易投資などを通じて2国間関係を深めていくと確かめた。

国賓は外国首脳を迎える際に最も格式が高い待遇で、天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が皇居で開かれる。ルラ氏の招待が実現すれば、19年5月に当時のトランプ米大統領が国賓来日して以来で、新型コロナウイルスの感染拡大後は初めてとなる。

日ブラジルの協力段階の引き上げを狙う。ブラジルは南米最大の経済大国で新興・途上国の「グローバルサウス」を代表する大国だ。

資源やバイオ燃料などの生産も盛んで日本企業も進出している。世界最大の日系人社会があり、伝統的に関係が深い。

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