石破総理大臣は、臨時国会の召集日翌日の29日、衆参両院の本会議で、所信表明演説を行うことにしていて「国民の安心・安全の確保」を柱の1つとして掲げる方針です。

このうち防災対策では、大規模災害の際に支援を担当する自治体をあらかじめ定めておくことや、すべての避難所に衛生や生活環境などの指針を定めた国際基準「スフィア基準」を適用すること、それに避難所となる全国の学校体育館の空調の整備を加速させることなどを盛り込む方向で調整しています。

さらに能登半島地震の教訓も踏まえ、温かい食事を迅速に提供するための資機材の分散備蓄や、災害ボランティア団体の事前登録制度の創設などを打ち出すことも検討しています。

また、闇バイトによる犯罪に歯止めをかけるとして、SNSで集めたメンバーを実行役に犯罪を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」の検挙を徹底する決意を強調する方針です。

具体的には、インターネット上から闇バイトの募集情報を削除することや、若者への情報発信の強化、それに、防犯カメラの整備などを進める考えを示す見通しです。

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