自民党は28日、党本部で「アジアにおける安全保障のあり方特命委員会」の初会合を開いた。2025年1月のトランプ米政権の発足を踏まえ、外交や防衛、経済安保を幅広く議論して提言をまとめる。

自民党「アジアにおける安全保障のあり方特命委」の初会合で発言する小野寺政調会長(中)=28日、党本部

小野寺五典政調会長は会合で、石破茂首相が掲げるアジア版北大西洋条約機構(NATO)の創設や日米地位協定の改定に関し「一朝一夕でできる課題ではない」と発言した。「しっかり議論を積み上げることがまずは大切かと思う」と話した。

出席者からトランプ政権下で米中対立が激しくなることを前提に日本の対応を議論すべきだとの意見が出た。多国間の協力枠組みなどの行方もテーマとするよう求める声もあがった。

次回は有識者を招き議論に入る。特命委員会は中国や北朝鮮の脅威に危機感を強める首相が設置を提唱した。

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