この中で自民党は、2024年5月に参議院政治倫理審査会が出席と説明を求めることを全会一致で決めた自民党議員らのうち、離党した無所属の1人と先の衆議院選挙に立候補して失職した1人のあわせて2人を除く27人が出席の意向を示していることを伝えました。

その上で審査会の速やかな開催を求めるとともに、申し出まで時間を要したことを陳謝しました。

これに対し、野党側からは「再三にわたり出席を求めていたにも関わらずどうして今になって出席の意向を示したのか」という意見や「ことし3月に3人の議員が出席した審査会のように、今回も公開が望ましい」という指摘が出されました。

そして、与野党は開催に向けて調整を進めることになり、週明けに文書で27人の議員に対し公開か非公開か意向を確認することになりました。

与党側「速やかな審査会の開催を」

参議院政治倫理審査会で与党側の筆頭幹事を務める自民党の佐藤正久氏は記者団に対し「私からは出席の申し出に時間がかかったことを率直におわびし、速やかな審査会の開催をお願いした。公開や非公開によって開催のやり方はかなり変わるが、それぞれの議員の意向をもとに与野党で協議し、日程を決めていくことになる」と述べました。

野党側「構造的問題 明らかに」

野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織氏は記者団に対し「27人が一斉になぜこの時期に申し出たのか違和感がある。この中には派閥の意向で従わざるをえなかった人もいれば、指導的立場に近い人もいたはずで、なぜ不記載が行われたのかを調べ、構造的な問題が明らかになるような審査会にしていかなければならない」と述べました。

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