岸田総理大臣は5月1日に日本を出発して、フランスを訪れたあと、南米のブラジルとパラグアイを訪問しました。
最初の訪問国フランスでは、OECD=経済協力開発機構の会合で、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の重要性を訴え、生成AIのルールづくりを議論する国際的な枠組みを創設することを明らかにしました。
またマクロン大統領との首脳会談では、中国も念頭に、自衛隊とフランス軍が共同訓練をしやすくする「円滑化協定」の締結に向け交渉に入ることで合意しました。
続いて、就任後初めて南米を訪れ、中間的な立場をとるグローバル・サウスの主要国、ブラジルでは、ルーラ大統領と会談し、ことしG20=主要20か国の議長国を務めることから、サミットの成功に向け協力を確認しました。
また南米で唯一、台湾と外交関係があるパラグアイでは、ペニャ大統領と会談し、力による一方的な現状変更は許されないという意思を共有しました。
一連の日程について岸田総理大臣は記者会見で、「『人間の尊厳』を守る世界を実現するため、中南米諸国を含む各国に対し、多様性や包摂性のある日本らしいきめ細かい協力を行っていく。今後も協調の国際社会に向けた首脳外交に全力で取り組んでいく」と述べました。
そして日本時間の5日昼すぎ、政府専用機で帰国の途につきました。
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