◆「繰り延べ投票ではなぜだめなのか」
西田氏は、選挙の実施が困難な緊急事態時の任期延長に関する議論の充実を求めた上で、「(天災などで期日を延期する)繰り延べ投票ではなぜだめなのか判然としない」と任期延長を疑問視。「民主的な正当性を確保するのには選挙が肝要だ」と指摘した。開かれた参院憲法審査会
4月の衆院憲法審では、公明の北側一雄副代表が「改憲案のたたき台を作成して議論を深めていくべきだ」と発言するなど、任期延長を繰り返し訴えていた。 自民の佐藤正久氏は8日の自由討議で、憲法で定められた参院の緊急集会を取り上げ、緊急事態対応の改憲に向けて「早急に検討を始めなければならない」と述べた。日本維新の会の片山大介氏は、議論を重ねるために審査会の開催頻度を増やすことを提案した。 立憲民主党の辻元清美氏は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で参院の政治倫理審査会に出席していない議員が29人いることを踏まえ、「国民の信頼回復なくして憲法論議はない」と強調した。 国民民主党会派の大塚耕平氏は、国際情勢の変化に伴う課題を列挙。共産党やれいわ新選組からは、現行憲法を守ることから始めるべきだとの意見が相次いだ。(三輪喜人) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。