安倍派事務所の家宅捜索を終えた東京地検特捜部のワゴン車 =2023年12月19日、東京都千代田区で

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書にパーティー券収入のノルマ超過分に関する収支を記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた安倍派事務局長で会計責任者の松本淳一郎被告(76)の初公判が、10日午後2時半から東京地裁(細谷泰暢裁判長)で始まる。 自民党の一連の裏金事件では安倍派の国会議員3人を含む10人が立件され、6人が起訴された。公開の法廷で裁判が開かれるのは松本被告が初めて。 松本被告は捜査段階から虚偽記入を認めている。ノルマ超過分のキックバック(還流)が始まった経緯や、虚偽記入への派閥幹部の関与の有無などについて、法廷でどこまで明らかにされるかが注目される。 (裁判のもようは随時更新します。)

自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件 派閥パーティー券の販売ノルマを超えた売り上げを政治資金収支報告書に記載せず、議員側に還流してきた。松本淳一郎被告は2018年から2022年の団体の収入や支出について、本来の額より計約13億5千万円少なく収支報告書に記入して提出したとされる。派閥会長だった安倍晋三元首相が2022年4月に派閥幹部会合で還流の中止を指示したが、7月の安倍氏の死去後、8月の幹部会合で還流の再開が決まったとされる。



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