上川陽子外相は10日の衆院外務委員会で、米共和党のグラム上院議員が、原爆を投下された広島と長崎を引き合いに出しバイデン政権の対イスラエル弾薬供与停止を批判したことを巡り「適切ではない。受け入れることはできない」と述べた。米側に日本政府の立場を申し入れたことも明らかにした。
原爆投下について「多くの尊い命を奪い、遺憾な事態をもたらした。核兵器の使用は人道主義の精神に合致しない」と強調した。無所属の松原仁氏の質問に答えた。
グラム氏は米国の上院歳出委員会の国防小委員会で、原爆投下が戦争終結につながったとの考えを示し、イスラエルに必要な武器を届けるべきだと主張した。〔共同〕
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