自民党派閥の裏金問題をめぐり、自民党の石井準一・参院国会対策委員長は13日、立憲民主党の斎藤嘉隆・参院国対委員長と国会内で会談し、裏金作りに関与した参院議員ら29人の参院政治倫理審査会(政倫審)での弁明について、「出席意向を示す人は誰ひとりいなかった」と伝えた。斎藤氏は会談後、記者団の取材に「反省や改善の意思がない」と批判した。

 裏金作りに関わった議員の弁明をめぐっては、野党の審査の申し立てを受けて、3月8日の政倫審で審査することを全会一致で可決した。ただ、対象者32人のうち、世耕弘成前参院幹事長ら3人は弁明したが、残る29人は弁明の意向をこれまで示してこなかった。

 斎藤氏は会談で、まだ弁明に応じていない29人全員について、近く政倫審を開き、国会の規程に基づいて出席と説明を求める議決を行うよう与党側に求めた。一方、石井氏は「丁寧に判断をしたい」と述べ、態度を保留した。(鈴木春香、伊沢健司)

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