静岡知事選への立候補の意向を固めた大村慎一氏

静岡県副知事を務めた大村慎一氏が8日、同県知事選への出馬を表明した。川勝平太知事の辞意表明によって2025年とみられていた知事選が大幅に前倒しとなり、与野党は対応を急ぐ。

大村氏は県庁前で記者団に「県民一人ひとりの力をもらって県政を立て直したい」と強調した。自民党の県連会長を務める城内実衆院議員と会い、支援を要請した。次の知事選への出馬表明は大村氏が初めて。

同氏は1987年に自治省(現総務省)に入り、10年から静岡県副知事に2年間就いた。23年7月に総務省を退職し、現在は静岡産業大学総合研究所で客員研究員を務める。

自民党の茂木敏充幹事長は7日、静岡市で県連幹部らと知事選への方針を話し合った。協議後、記者団に「新しい局面になったのは確かだ」と話した。

静岡県を地盤とする立憲民主党の渡辺周元防衛副大臣は8日のラジオ番組で自身の出馬に関し「半分半分というところだ」と含みを持たせた。渡辺氏は3日、川勝氏から後継を打診する趣旨の連絡を受けたと明かしていた。

参院静岡選挙区選出の国民民主党の榛葉賀津也幹事長は5日の記者会見で、立候補について「今与えられた職責を全うしたい。それ以上でも以下でもない」と述べた。

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