政府は15日、特定秘密保護法の運用について有識者が議論する「情報保全諮問会議」を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は、自衛隊で相次ぐ特定秘密漏えい事案を巡り「積み上げてきた信頼を損なう、ゆゆしき事態だ。再発防止と適正な運用を徹底する」と述べた。

 特定秘密保護法に関し「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の下、平和な暮らしを守り抜くためには情報の保全が極めて重要だ」と強調。「重層的なチェック体制で、細心の注意を払って運用すべきだ」と語った。

 会議では、2023年分の運用状況に関する年次報告原案について協議。6月中旬に閣議決定し、国会に報告する。

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