自衛隊と中国人民解放軍の幹部らによる「日中佐官級交流」(笹川平和財団主催)の歓迎式典が16日、東京都内であった。この枠組みでの中国側の来日は、コロナ禍前の2019年9月以来、約5年ぶり。訪日団長の張保群・陸軍少将は「我々は将来の希望の種をまくために日本に来た。中日関係を発展させる土台を固めなければならない」と話した。

 訪日団は少将から少佐までの計20人で、7日間の日程で自衛隊の基地などを訪れる。交流事業はコロナ下の中断を経て昨年再開しようとしたが、自衛隊が訪中する一方で中国側の来日は延期された。東京電力福島第一原発の処理水放出による日中関係の悪化が影響したとみられている。

 自衛隊関係者は「どんな状況でもコミュニケーションのチャンネルを持つことは大事だ」と話す。(里見稔)

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