会見する小池百合子都知事=5月17日

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の告示まで20日で1カ月。現在2期目の小池百合子知事は17日の記者会見で出馬への考えを問われ、「現職として、目下の課題にしっかり取り組んでいく」と述べるに留まり、態度を明らかにしなかった。  記者会見での知事選を巡るやりとりは次の通り。 ―告示までまもなく1ヶ月。任期途中だが、任期での手応えとやり残したことは。  振り返るには、毎日が忙しい状況でございますけども、就任してから、都政の重要課題に全力で取り組んだ。土日なかった。特にコロナありましたし、今もアメリカ(出張)から戻ってきて、まだちゃんと休んでいない。都政には様々な課題がありますし、スピード感を持って仕上げていかなければいけない。  新型コロナ対策では、東京iCDC(感染症対策センター)をいち早く立ち上げ、専門家から的確なご助言いただきながら、英知を結集しまして、結果的には死亡者数はOECDの中でもきわめて低い水準に押さえ込むことができた。コロナ禍におきましても、東京2020大会実行し、成功させることができた。  それから、わかりやすいところで言いますと、待機児童はほぼ0。それから、DXは加速度的に進めて、ガブテック東京にも専門家に参加いただいて、東京が全体を引っ張っていく形を作り上げている途中でございます。今日もスシテック東京関連のシティリーダーズプログラム行ったが、世界各地の洪水から干ばつ、さまざまな水の不足、それぞれの都市において災害対策で危機感を共有するような状況になっていると言うことで、東京の強靱化、火山の爆発など最悪の事態を念頭に入れまして、対策を進めているとことであります。地下調節池、非常に大規模なものですけど、洪水、川の氾濫を防ぐというのは、世界からも大変注目を集めている。そうやって都市の強靱化を着実に進めてきたところでございます。  都市課題の解決というのは、都市は生き物でありますので、世界をリードする都市、東京としての実績をこれからも重ねていく、振り返ってみますとそれぞれの礎を作ってこれたのではないかなと、そう思っております。そして、我が国の構造的な課題も先鋭化している。スピード感を持って都知事として、都民のために全身全霊で職務に邁進をしてきたという思いでございます。 ー3期目について、出馬への考えは。  先ほども申し上げましたように、スシテック東京、2年目にしてアジア最大規模に育っているスタートアップのイベント、参加してくれた国、都市の数も増えてきたなど、これまでの仕込みもあって、大変伸びてきた。職員の皆さんも、すべて英語の会議ですので、段取りを整えたり、困難ながらも一つ一つ達成感も得てきている。現職でございますので、しっかりと毎日のこと、また、いろいろな種まきにしっかりと集中してやっていきたいと思う。 ー今の答えは、3期目を目指すと表明したということか。  今、現職として目下の課題にしっかりと取り組んでいくと言うことで、それ以上でもそれ以下でもないです。 ―表明の時期は。  それも毎日の課題に対して取り組んでいく中で、考えていくべきことだと思っています。 ―自民党が独自候補の擁立を見送り、小池知事との連携も視野にしているとの報道あった。  自民党の方でいろいろとお考えになっていることだと思う。それについて何か伺っているということはありません。 

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