皇室の課題に関する全体会議に臨む(左から)尾辻秀久参院議長、額賀福志郎衆院議長、海江田万里衆院副議長
皇族数の確保など皇室の課題を各党派の代表者が話し合う衆参両院の全体会議が17日、衆院議長公邸で開かれた。皇族数確保について、額賀福志郎衆院議長は終了後の記者会見で「可能な限り、今国会中の意見取りまとめを目標に力を尽くしたい」と述べた。 皇室の未婚女性は現在、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)、秋篠宮家の次女佳子さま(29)、故寛仁(ともひと)親王の長女彬子(あきこ)さま(42)、次女瑶子(ようこ)さま(40)、高円宮家の長女承子(つぐこ)さま(38)の5人。 皇室典範では「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と規定され、将来の皇室が秋篠宮家の長男悠仁さま(17)だけになる可能性も懸念されている。 政府の有識者会議は2021年12月、皇族数確保のため、▽女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持
▽養子縁組での旧皇族男系男子の皇族復帰
の主な2案などの検討を求める答申をした。 自民党は2案を評価する一方、立憲民主党は「女性宮家」の議論の必要性を指摘するとともに、配偶者や子に皇族としての身分付与も併せて検討すべきだとするなど、各党間で意見の隔たりが見られる。 会議には衆参正副議長と林芳正官房長官のほか、両院13会派の計30人が出席。額賀議長は「今後は各党派と誠意を持って議論していく」と語った。(山口登史)
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