米国政府が核爆発を伴わない未臨界核実験を5月14日に実施したと発表したことを受け、長崎市の鈴木史朗市長は18日、バイデン大統領に抗議文を送った。

 抗議文はロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢への懸念に言及し、核実験について「核軍拡競争をさらに助長するもので、被爆者をはじめとする平和を希求する世界中の人々の切なる思いを踏みにじる行為」とした。その上で、昨年のG7広島サミットの成果文書で「核戦争に勝者はいない。決して戦ってはならない」と確認したことに触れ、核兵器のない世界に向けたリーダーシップを発揮することを求めた。

 長崎県の大石賢吾知事も18日、エマニュエル駐日米大使に抗議文を送った。バイデン政権下で未臨界核実験が実施されたのは確認されたもので3回目となる。

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