立憲民主党の大串博志選挙対策委員長は23日、記者団の取材に応じ、自身の政治資金パーティーを6月に開くことを明らかにした。事務所運営のためにパーティー収入が必要だとしているが、立憲は政治資金パーティーを全面禁止する法案を提出しており、本気度が問われることになる。

 大串氏のパーティーは6月17日昼に東京都内のホテルで行われる。後援会の主催で、会費は2万円。これまでも定期的に開催しており、政治資金収支報告書によると、22年6月のパーティーでは約400万円の収入があった。

 大串氏は記者団に、立憲の提出した全面禁止の法律が成立するまでの間は「(党として)個人でパーティーを開くことはありうるとのスタンスだ」と説明。そのうえで「法案が通り、みんなで政治資金パーティーをやめることが実現できたら、やらない」と述べた。

 23日の衆院政治改革特別委員会では、裏金事件の舞台ともなった政治資金パーティーのあり方が焦点となっている。立憲は20日、政治資金パーティーについて、議員個人を含む全面的な開催禁止を盛り込んだ法案を単独で提出していた。

 日本維新の会の馬場伸幸代表は23日の会見で、「(立憲は)立派なことを言うが、なかなかやらない。どの政党なら信頼できるかということは、徐々に明らかになってくる」と批判した。(大久保貴裕)

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