3日午後3時20分ごろ、北海道雨竜町の職員から「(道の)振興局職員がクマに襲われた」と北海道警深川署へ通報があった。
道警によると、北海道空知総合振興局林務課治山係の男性職員(51)が、左の肩から胸にかけて出血し、近くの病院に搬送された。縫合が必要なけがだったが、命に別条はないという。
「クマと正面ではちあわせてしまった。かまれたかひっかかれたか覚えていない」という趣旨の説明をしているという。
振興局や町の説明では、職員が襲われたのは町役場から北西へ約8キロ、同町恵岱別(えたいべつ)の森林で、道路から数百メートル離れた沢の下。斜面で土砂崩れがあり、補修工事を行うか調査に入っていた。振興局林務課の職員4人が同行していた。
けがをした職員は自力で道路まで戻ったという。他の職員は少し距離をとって行動していたため、ヒグマの姿は目撃していない。
道内のヒグマによる人身事故は、5月に北海道南部の浦河町で山菜採り中に襲われてけがをした80代の男性に続き、今年2例目。
雨竜町では、警察官や町職員が付近をパトロールするなど、警戒を強めている。猟友会による箱わなの設置も検討するという。(新谷千布美、佐々木洋輔、松尾一郎)
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