宇宙飛行士の古川聡さんは、去年8月から59歳にして12年ぶり2回目となる宇宙飛行を行い、およそ半年間にわたる国際宇宙ステーションでの滞在中、将来の月や火星の探査を見据えた水の再生実験など、さまざまな研究に取り組み、ことし3月、地球に帰還しました。

古川さんは今月上旬に日本に帰国し、17日、帰国後初めてとなる記者会見を行いました。

この中で古川さんは「帰還直後は“重力酔い”をして首を下に向けると気持ち悪くなり自分では靴下がはけなかった。また前回とは違い、首や背骨などの柔軟性が落ちて硬くなってしまったが、リハビリのおかげで元に戻った」と帰還後の体調について話していました。

今後の活動についてはまだ何も決まっていないということですが、今回の宇宙飛行でやり残したことがないかと聞かれると「自分としてはやりきったと思う」と笑顔で答えていました。

そして将来、宇宙を目指す子どもたちへの思いを聞かれ、「その世代が月に定住し火星へのミッションも行うと思う。国際宇宙ステーションに長期滞在した経験を子どもたちに伝えて興味をもってもらうきっかけになればうれしい」と話していました。

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