三菱商事は17日、北海道電力やエア・ウォーター北海道(札幌市)などと北海道千歳市で、再生可能エネルギーに由来する「グリーン水素」の供給網を整備するための調査を始めたと発表した。2030年に年間3000トンの水素供給を想定し、新千歳空港や最先端半導体の製造を目指すラピダスの工場などでの利用を視野に入れる。
経済産業省の補助金を活用して調査する。拠点を整備する際は、国による支援を視野に入れる。
新千歳空港では、空調用のボイラー熱源を化石燃料からグリーン水素に代替できないか検討する。半導体や関連の工場では製造過程に必要なガスとして水素を使うが、化石燃料由来の「グレー水素」からグリーン水素への置き換えを考える。
このほかに千歳エリアの工業団地のボイラー熱源を、石炭やガスなどの化石燃料から水素に切り替えられないか検討する。三菱商事と千歳市は23年、脱炭素化の推進に向けて連携協定を結んだ。
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