二酸化炭素(CO2)排出量の可視化システムを提供するイーダッシュ(東京・港)は新潟県燕三条地域と連携し、企業の脱炭素経営を支援する。金属加工を中心にものづくりに関わる中小企業計100社を対象に、イーダッシュが開発したCO2可視化サービスや排出量削減に向けた支援を提供する。製造業が集積する地域の脱炭素化につなげる。

同県の燕市と三条市からそれぞれ委託を受け、各市先着50社ずつ計100社に無料で支援サービスを提供する。イーダッシュのサービスでは電気やガスなどの請求書をウェブ上にアップロードすると、事業を通じたCO2排出量を自動算出してグラフなどで表示する。その上で、各社の事業内容に応じた排出量の削減策を提案する。

燕市の企業は2025年1月末まで、三条市の企業は同年3月末まですべて無料でサービスを受けられる。希望する企業はオンライン説明会への参加が必要になる。

イーダッシュは三井物産の子会社で、政府が算定したガイドラインに基づいてCO2の排出量を算定している。削減策では省エネ設備の導入や太陽光発電の設置、カーボン・クレジットの活用などを提案する。

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