北洋銀行の株主総会は札幌市内のホテルで開催した(26日)

北洋銀行は26日、札幌市内のホテルで定時株主総会を開いた。津山博恒頭取は「新たな産業の恩恵を全道に広げて収益を上げたい」と語り、進行中の融資案件について「累計で半導体関連は600億円、グリーントランスフォーメーション(GX)関連は2100億円くらい」と明かした。

4月時点の半導体関連の融資案件は400億円で、足元で1.5倍に増加した。法人向け融資などを担当する山田明常務取締役は「道内企業を中心に運転資金や、進出する関連企業の(社員の)居住を見据えた投資が中心だ」と説明した。

北洋銀行の2025年3月期単体税引き利益は154億円で、前期比で20%増を予想している。株主から実現可能性を問われると、津山頭取は「マイナス金利解除も踏まえた予想で、進捗は計画通り」と述べた。北洋銀は仮に10月に政策金利が0.5%となった場合、収益に約30億円のプラス効果があると試算する。

株主総会の会場には313人の株主が出席し、所要時間は1時間45分だった。

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