日本の新しい基幹ロケット「H3」3号機が1日正午過ぎ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載した地球観測衛星「だいち4号」を予定通り地球を周回する軌道に投入し、打ち上げは成功した。

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【動画】種子島でH3ロケットの打ち上げ=朝日新聞LIVE

 H3は初号機が失敗、2号機で成功。3号機は「試験機」ではない実運用としての初の打ち上げで、日本の宇宙開発の真価が問われていた。

 H3は、これまでの大型ロケット「H2A」の後継機として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発した。打ち上げコストを下げるため、自動車や航空機などで一般的に使われている部品を多く採用したり、3Dプリンターを活用したりしている。価格競争力を示すことで、国際的な衛星の打ち上げ需要を取り込みたい考えだ。

 H3はJAXAと三菱重工の共同運用となっているが、今後三菱重工に移管されることになっている。今年度は、4、5号機も打ち上げる予定で、将来的には年間6機の打ち上げを目標に掲げる。

 だいち4号は、現在使われているだいち2号の後継で、災害時の地上の状況把握などに活用する。(佐々木凌)

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