ルネサスはアルティウムを約9000億円で買収する(写真はルネサス武蔵事業所)

ルネサスエレクトロニクスは2日、米ソフトウエア会社のアルティウム買収が対米外国投資委員会(CFIUS)などの各国規制当局から承認されたと発表した。アルティウムの株主総会や、同社が上場するオーストラリアの裁判所の承認を経て、ルネサスの完全子会社となる。買収は8月1日に完了する見込みだ。

買収金額は約9000億円で、大半を借り入れでまかなう。5月末には三菱UFJ銀行などから計1兆円の借入枠を得た。アルティウムは半導体メーカーではなく、半導体チップを載せるプリント基板の設計ツールで高いシェアをもつ。ルネサスは半導体だけでなく、ソフト開発環境もセットで顧客に提案できるようになる。

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