みなとアクルスに名大のエネルギー循環の研究を活用する(名古屋市港区)

東邦ガスは18日、名古屋市港区の再開発地区「みなとアクルス」の脱炭素推進に向けて名古屋大学や同市と協定を結んた。エネルギーの回収や廃熱利用などに関する名大の研究を再開発施設に活用する。東邦ガスが計画するみなとアクルスの第2期工事に向けて、新しいエネルギー供給施設の開発でも協力する。

みなとアクルスは大型商業施設「ららぽーと」などで構成する。同地区内にある東邦ガスのエネルギーセンターが電力やガスの供給拠点となっており、ここに名大のエネルギー循環に向けた研究成果を取り入れる。協定締結式に臨んだ東邦ガスの鏡味伸輔専務執行役員は「脱炭素分野で得られた成果を他地域にも展開していきたい」と話した。

東邦ガスのエネルギーセンターは、ガスコージェネレーション(熱電併給)や太陽光発電などを活用しており、みなとアクルス地区の電力需要の約半分をまかなっている。同地区は2030年度の二酸化炭素(CO2)の排出実質ゼロを目指しており、環境省の脱炭素先行地域に指定されている。

東邦ガスはみなとアクルスの第2期工事を計画している。新エリアでエネルギーを供給する施設にも名大の知見を生かす方針だ。

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