欧州特許庁は9日、技術進歩に貢献した優れた発明家に贈る「欧州発明家賞」の授賞式を地中海の島国マルタの首都バレッタで開いた。世界最強の永久磁石を開発した大同特殊鋼の佐川真人顧問(80)=徳島市出身=が非欧州部門に選ばれた。
佐川氏は1982年、ネオジムという物質と鉄を組み合わせたネオジム磁石を開発。現在ではEVのモーターや携帯電話、風力発電などさまざまな分野で活用され、ネオジム磁石の発明は「世界の仕組みを変えた」とされる。佐川氏はノーベル賞候補にも名前が挙がっている。
リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞に輝いた吉野彰氏も19年、非欧州部門で受賞している。(共同)
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