超電導マグネットを使ったヘリカルコイルのイメージ

核融合発電技術を開発するスタートアップのヘリカルフュージョン(東京・中央)は、国立の自然科学研究機構・核融合科学研究所(岐阜県土岐市)と核融合反応に必要なプラズマを磁場に閉じ込めて長時間持続させるための部材「超電導マグネット」を共同開発すると発表した。2034年の核融合炉稼働を目指す。

ヘリカルは核融合研の研究者が21年に設立した。超電導マグネットをらせん状にねじったコイルを活用した「ヘリカル型」と呼ばれる核融合反応の技術に強みを持つ。

両者はこれまでも学術研究などで連携してきた。24年3月に核融合研のフュージョンエネルギー産学連携研究室に共同研究グループを立ち上げた。核融合研の施設に専用の実験スペースを設け、超電導マグネットの開発と性能実証を進める。ヘリカルは34年をめどに出力50〜100メガワット規模のヘリカル型核融合発電の稼働を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。