千葉県鎌ケ谷、柏、白井市の水路や井戸から、泡消火薬剤などに含まれ、有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」の一種、「PFOS」「PFOA」が検出された問題で、鎌ケ谷、柏両市が17日、再調査結果を発表した。鎌ケ谷市では国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の700倍にあたる1リットル当たり最大3万5000ナノグラムが検出された。前回調査(4月)では最大240倍だった。
同市は6月3、4日、前回調査で暫定指針値を超過した井戸から200メートル範囲内の井戸など計31カ所の水質を調べた。7月16日に結果が判明し、13カ所で91~3万5000ナノグラムを検出。うち8カ所は飲用にも使われていた。健康被害は報告されていないという。
結果を受け、市は今後、更に200メートルの範囲内で再々調査を実施する。また、県や近隣自治体と協力し、土壌調査なども検討し、実態把握を進める考え。
柏市も再調査の結果、井戸43カ所のうち21カ所から暫定指針値を上回る52~1500ナノグラムを検出した。
2市の調査箇所は海上自衛隊下総航空基地の周辺。県と3市は6月27日に合同で同基地に調査協力を申し入れている。【柴田智弘】
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