キオクシアホールディングスの優先株の償還期限の延長が決まった

半導体大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)は19日、日本政策投資銀行と同行からの出資期間の延長で合意したと発表した。政投銀は2019年に約3000億円のキオクシアの優先株(非転換社債型)を引き受け、24年12月末に償還期限を迎える予定だった。今回の延長により、キオクシアHDの財務基盤の安定につながる。

キオクシアHDはみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の3メガバンクから9000億円を借り入れていた。24年6月に3メガバンクと借入金返済期限の延長が決定した。今回、政投銀が償還期限の延長に合意したことにより、不安視されていた財務体質に対して一定のメドがつきそうだ。

キオクシアHDが生産するNAND型フラッシュメモリーは22年後半からスマートフォンやパソコンの需要が落ち込み、市況が低迷。三重県と岩手県の工場で減産を実施し、一時は生産量を3割落としていた。24年1〜3月期にようやく黒字転換し、足元ではデータセンター向けの需要が伸びている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。