ヤマハは「ゲキヤクV」など6種類のボイスバンクを発売する

ヤマハは18日、歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」の最新ソフト「ボーカロイド6」に、これまで試作段階にあったプラグイン(拡張機能)「VX―β(ブイエックスベータ)」を無料で実装すると発表した。よりスムーズでリアルな音楽体験が可能になるとする。時期などは未定。

歌声合成技術を活用して「ボーカロイド(ボカロ)曲」を作る場合、現状は歌声を作成するソフトと音楽を制作するソフトを別々に操作する必要がある。ブイエックスベータを使えば異なるソフトを行き来せず、よりスムーズに楽曲を制作できるという。

ブイエックスベータに搭載していた専用ボイスバンク(歌声のデータ)をボーカロイド6専用にリメークして発売することも併せて発表した。全6種類で、人気ボイスバンク「ゲキヤクV」(価格1万1000円)、「カゼヒキV」(同)を18日に発売した。

ブイエックスベータは2023年8月〜24年3月にヤマハが希望者を抽選で募り、当選者に限って公開した新技術。未公開の新技術を広く提供することで人工知能(AI)歌唱の新たな価値を創出し、ボカロ市場を拡大する狙いがあった。体験者からは「無機質さがなく、曲からクリエーターの思いを感じた」などの声が集まっているという。

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