熊本県は1日、産官学で半導体産業のエコシステム(生態系)形成を目指す全体会議を開いた。台湾積体電路製造(TSMC)が同県菊陽町に工場を建設し関連産業集積も進むなか、半導体を基軸とする産業振興を通じた連携で地域経済の興隆につなげる。
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4回目となる今回の会議では、熊本大学と地元企業らが取り組んでいる、チップを積み重ねて性能を高める次世代半導体技術「3次元積層実装」などが主なテーマとなった。産学連携による研究開発の現状や専門人材育成のほか、これまで1年間の進捗状況を確認し今後の方向性についても協議した。
また高度人材育成のため、熊大が2025年4月に半導体・情報数理専攻の大学院修士課程を定員120人で設置する計画も示された。
事業の責任者を務める熊大の小川久雄学長は会議の冒頭に「3次元積層実装の研究開発や人材育成を通じて、地域産業の振興を目指したい」との考えを示した。
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