イビデンが2日に発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%増の88億円だった。主力の半導体関連部品「ICパッケージ基板」事業で、付加価値の高い生成AI(人工知能)用サーバー向けの受注が堅調に推移した。工場の稼働率が上向いたことで固定費負担が減った。

売上高は7%減の882億円だった。パソコンや汎用サーバー向けのパッケージ基板は需要回復が遅れている。自動車関連のセラミック部品事業では、中国経済の減速や国内自動車メーカーの認証不正問題に伴う販売数量減も響いた。

25年3月期通期の業績予想は従来の見通しを据え置いた。売上高は前期比5%増の3900億円、純利益は17%減の260億円を見込む。同社は今後の市況について「パソコンや汎用サーバー向け需要の回復ペースは想定より遅く、本格的に回復基調に入るのは年明け以降になりそうだ」との見方を示した。

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