前年同期に負ののれん益を計上した反動も響く

SUMCOは7日、2024年1〜9月期の連結純利益が前年同期比73%減の161億円になる見通しだと発表した。半導体シリコンウエハーの需要回復の足取りが重い。前年同期に多結晶シリコン事業の取得に関連して負ののれん発生益200億円を計上した反動も出る。1〜6月期の中間配当は従来予想より5円積み増し、27円減の15円とした。

1〜9月期の売上高は7%減の2982億円を見込む。橋本真幸会長兼最高経営責任者(CEO)は同日のオンライン記者会見で、ウエハーの販売数量について「底は打ったが病み上がりのような回復だ」と話した。営業利益は55%減の278億円を見込む。将来の需要に備えた設備投資で減価償却費が増える。

同日発表した24年1〜6月期の連結決算は売上高が前年同期比10%減の1982億円、純利益が75%減の126億円だった。中国では自国産のウエハーを優先して使う動きがあり、比較的汎用性の高い製品で販売の回復が遅れている。

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